27才でガンになった薬剤師の話 part-2

未分類

2017年3月、

僕のがんが発覚してから緊急入院し、、1週間後には退院して職場に復帰しました。

僕の体調はすこぶる良くて、入院した翌日には元に戻ってました。むしろ、1日休養とったせいか、薬局で働いているよりも体調がよいとさえ感じていました。

入院していた病院ではこれ以上何もできないと言われ、中央区築地にある、がん研究センター中央病院を紹介され行くことにしました。具体的な日付は覚えていないけど、たしか退院から1週間後くらいだったと思います。そこで成田先生と出会います。成田先生は、がん研究センター中央病院 脳神経腫瘍科のDrです。

まず初めに問診し、その数日後にPET検査を行ったのを覚えています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

PET検査とは?

MRIやCTの画像では、頭に腫瘍らしきものが白く映るのですが、この段階ではこれが腫瘍であると判断できません。腫瘍ではなくただ水が溜まっている、脂肪の塊や血の塊である可能性もあるのです。

PET検査をする目的は、この画像の空白が、がんであるとはっきりさせることです。

がん細胞は、他の細胞よりも糖の吸収が早いと言われています。その性質を利用して、体の中に入ると発光する特殊な糖を血管から入れます。再度頭の画像を撮影し、がんと思われる場所が強く発光していればがんだと断定できるのです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

PET検査を行い、僕の頭にあるものが、がんであるとはっきりしました。

次に行うことは手術の日程を決めることです。

僕のがんは、進行がそこまで早くないので慌てて手術しなくても大丈夫と言われましたが、早いに越したことはありません。

たしか、PET検査を行ったのが2017年4月、手術が6月だったと覚えています。この2カ月の間で、追加の検査や入院への準備を行うのです。

僕が行う手術は、「覚醒化手術」というものです。

普通の手術なら麻酔で眠られ、起きたら手術が終わっているパターンが多いと思いますが、僕の場合は少し特殊で、手術中もずっと起きっぱなしなのです。

脳には、様々な機能があり、それぞれ分野が分れています。 僕の腫瘍は大半が頭の中の「感覚野」という部位にあり、少し「言語野」にも掛かっているそうです。

「感覚野」とは触覚を司る神経です。一番最初、右手のしびれから、強烈な痛みが右半身に走ったのですが、これは僕の腫瘍が左の脳の感覚野にあったためです。脳の構造は左の脳が右半身、右の脳が左半身の神経に繋がっているのです。

そこの腫瘍ととると、右半身に麻痺が出ると手術の前から言われていました。なので、7年たった今でも右手の感覚障害はいまだに残っています。(薬剤師の仕事としては問題なく行えているくらいまでは回復しました)

また、言語野には言語や計算を司る機能があります。ここの腫瘍をとってしまうと、言葉が発することができなくなったり、計算ができなくなってしまうのです。つまり、絶対にとってはいけない腫瘍なんです。

手術を行う時に、最初に先生と約束したことが、

「手術後も薬剤師の仕事ができるようにやる」

とのことでした。

そのために、覚醒化手術を行うのです。

言語野付近の腫瘍をギリギリまで切除するために、手術中に話しかけたり、簡単な計算を行って、言語野の機能に問題がないかを確認しながら手術を進めるのです。

コメント